コラーゲン欧州特許許可

2011年8月22日付けで欧州特許庁から、コラーゲンの特許が許可されました。予備審査から本審査となり許可されたものです。本審査では若干の手直しがあり、タイトルは「血管老化抑制および抗老化剤」から「アテローム性粥状動脈硬化症の減少および予防剤」となりました。それに先立ちシンガポール特許庁から7月29日付けで特許が下り証書が9月16日届きました。こちらは「血管老化抑制および抗老化剤」です。白身魚の魚皮由来のコラーゲンは吸収力が豚やうろこと比べて優れているのでそれが高く評価されたようです。

したがって、コラーゲンならどれでもこの特許がとれるわけではないのです。

現在動脈硬化症の減少を適応症とする薬剤は世界のどこでも未発売です。動脈硬化症の治療の新たなパラダイムになるかもしれません。

そこで欧州特許についてイラストを交えて解説したいと思います。

欧州特許はどのような内容か
魚皮コラーゲンによるアテローム性粥状(じゅくじょう)動脈硬化症の減少及び予防動脈硬化にはアテローム性粥状動脈硬化 細動脈硬化 中膜硬化の3種類があります。一般的に動脈硬化というとアテローム性粥状動脈硬化を指します。

コラーゲンがなぜアテローム性粥状動脈硬化症の減少および予防に有効なのかについて説明しましょう。
アテロームとは別名プラークともいいます。プラークは歯垢も指しますね。
血管内に溜まる垢みたいなのでプラークとも呼ぶのです。実際は垢ではなく、血小板とコレステロールのかたまりです。これからは分かりやすくするためプラークということにします。

その前になぜアテローム性粥状動脈硬化症が問題なのか?
血管内のプラークは剥がれること(不安定プラーク)があります。
頚動脈のプラークが剥がれると脳に到達して脳梗塞となります。冠動脈のプラークが剥がれると心筋梗塞になります。だからプラークの有無が臨床的に問題なのです。
現在アテローム性粥状動脈硬化症減少の適応がある医薬品は世界のどこにもありません。では現在どのような治療がおこなわれているかといいますと、狭窄した部位にステントを挿入して強制的に広げる方法とドリルでプラークを削る方法があります。いずれも入院が必要です。ステントを挿入すると一生抗凝固剤を内服しなければならず、しかも怪我すると出血が止まらなくなるリスクがあります。ドリリングは未熟な医師がおこなうと血管を破ってしまうハイリスクな手技です。

欧州特許を分かりやすく説明するために血管の構造を図解でお示しします。
血管は外膜、中膜、内膜の三層構造になっています。内膜は血管の内部で血液に接する部位です。大血管はコラーゲンとエラスチンでできています。コラーゲンは主に中膜に存在します。
図にすると以下のようになります。

プラークはどうしてできるか?
血液中の過剰なコレステロールが原因等の学説が一般的ですが、これから紹介するのは老化コラーゲン学説です。加齢によりコラーゲン合成が低下すると、ターンオーバー(新陳代謝)が遅れるため新鮮なコラーゲンが供給されず血管内のコラーゲンは老化します。これを老化コラーゲンと呼びます。老化コラーゲンは脆弱なコラーゲンとなるため、架橋形成しますがそのためひげ状の繊維ができます。それが喰細胞によって傷ついた内膜から血管内に顔を出します。
それがちょうどアイスクリームの芯棒のようになり、血液中の血小板やコレステロールがまとわりついてプラークが形成されるのです。分かりやすく図解すると以下のようになります。

≪プラークの出来る過程≫

① 血管内(内膜)に傷が出来る → ②老化コラーゲンがひげ状になって血管内に
顔を出す → ③血管内の血小板やコレステロールがまとわりついてプラークに
→ ④成長したプラークは、血管の内空を狭めたり、また剥がれおちることがある。

どうしてコラーゲンがプラークを減少させるのか?
新鮮なコラーゲンが血管に供給されると、老化コラーゲンが退場してひげ状の変化も徐々に減少してプラークは徐々に溶けて減少するのです。

コラーゲンは体内の重要なたんぱく質で結合組織です。血管だけでなく、皮膚、骨、関節軟骨、内臓、脳、眼、神経とあらゆる臓器はコラーゲンでできているのです。老化はコラーゲンの不足で説明可能です。老化コラーゲンは架橋形成して維持しますが最早コラーゲンの機能は低下するので外面的にしわやしみが出るのです。体の内部は見えないだけでボロボロになっているのです。高品質コラーゲンをとると老化コラーゲンが退場して若いコラーゲンに置き換わって若がえるのです。だからアンチエイジングが可能になるのです。

これからは、コラーゲンを美容成分でなく健康成分としてとらえ、白身魚の魚皮のコラーゲンをのんでいつまでも元気で病気にかからずに人生を楽しみましょう。

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