コラーゲンについての研究を始めたキッカケ

私がガン予防的治療に専心すると決めた1年ほど前のある日、
一人の友人がコラーゲンを持って、私のところにやってきました。

当初私は、コラーゲンは美容にいい、という程度の認識しかなく、
特に興味もありませんでした。
ただ、彼の知り合いで医者に見離された坐骨神経痛の患者が
コラーゲンを飲むことで、1ヶ月で良くなったり、
他にも関節の痛みが取れた人が大勢いるという話から、
少し興味を持つようになりました。

当時私は骨粗鬆症の治験をおこなっていたので
骨の痛みを訴える患者のうち、希望者にコラーゲンを飲んでもらいました。

すると1ヵ月後には、全員が何らかの痛みが軽減したと言うのです。

これには驚きました。
理由は判りませんが、コラーゲンを飲むと骨の痛みが軽減する
というのは本当だと思いました。

そこでコラーゲンの原料メーカーの開発責任者を呼んで聞きました。
彼らは非常に熱心な研究開発型企業であることがわかり、
私は本格的にコラーゲンについて研究したいと決心しました。

体の組成を再確認するため、あらためて解剖学の勉強をおこなうと、
なんと骨の組成の3分の一はコラーゲンで出来ていることが判りました。
しかも骨のフレームを構成しているのがコラーゲンであると。

そういえばテールスープ(骨を煮込んだスープ)を作ると煮込んだ後の骨は
グズグズになります。それはコラーゲンが骨から抜けたためなのです。
この事実から骨のフレームをコラーゲンが作っていることが理解できます。

先天性骨形成不全症という生まれつきの病気があります。生後10歳くらいしか
生きられない難病です。この原因はコラーゲン合成酵素が欠損しているためコラーゲン
合成ができず、そのため骨形成がうまくいかず立つことも歩くこともできないのです。
このような病気があることを思い出しました。

いかにコラーゲンが骨にとって重要であるか理解できるでしょう。

私は、骨粗鬆症患者の骨が痛いのは骨密度が低下しているためであり、
痛みが軽減したのは、コラーゲンが骨密度を上昇させたからかもしれない、
と仮説を立てました。

そして、上記のエビデンス(科学的証明)を得るにはどうしたらよいか、考えました。

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