睡眠(無痛)内視鏡とレントゲンと鼻腔内視鏡 その2

最近、鼻腔内視鏡が流行っています。

内視鏡の最中に医師と患者が会話できる、
オエッとならない、
快適に内視鏡を受けられる、というのが売り文句です。

私はいくつかの理由で鼻腔内視鏡に反対です。

まず、鼻腔内視鏡は
狭い中鼻道や上鼻道を通過するため
口径が通常の内視鏡の半分くらいしかなく
機能が制限されます。

結果的に視野が狭く、アングルも不十分で
しかも、暗いため見落とす危険性が出てきます。

さらに重要なことは
当然ながら生体検査の採取量が少ないため
病理診断上、見逃す可能性が出てきます。
切片上にないものは診断できません。
それなら何回かに分けて
生体検査すればいいと思うでしょう?

しかし、1回採取した部位をさらに採取すると
出血が激しくなり、危険です。

口径が小さいため
手術に必要な処置具を挿入できません。
内視鏡手術には、
別に通常の内視鏡が必要となり、結果的に不経済です。

ここで言いたいのは、
内視鏡の最中に医師と患者様が会話する必要があるか?ということ。

私は、内視鏡の最中は最高に集中しているので
患者と会話を交わすことはしたくありません。

何か病変が見つかったとして、
生体検査をおこなう時、
患者様に相談して何かヒントをもらえるなら、
会話する意味はあります。

しかし、素人にヒントをもらえるはずもありません。

内視鏡診断は極めて専門的な作業です。
長年の経験と勘に頼る、まさしく内視鏡の肝です。

神経を研ぎ澄まさないと
微細な早期がん病変の診断はできません。

そんな時、
余計といっては叱られますが
患者様と会話するのは
診断の妨げ以外の何者でもないと、私は考えます。

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